About

 私たちは「無体財産(intangible asset)」という概念の啓蒙と、それを社会的に具現化させることを信念に、さまざまな「しごと」に挑戦してきました。そのあいだに、いくつかの岐路に立たされながらも、いろいろな人たちとの多くの出逢いに励まされ、活かされながら、ここまで走り続けてきた気がします。「良いしごと」とは、そんな人々に、心から報いるために頑張った結果として与えられるものだと、このごろ強く確信できるようになりました。「世界、社会、知識、仕事」というものがいやというほど細分化、複雑化し混沌としている今、“インタンジブル・アセット・マネジメント”の本質が真に理解される時代が訪れてきていることをひしひしと感じます。
 私たちにとっての「しごと」とは、まだ見ぬ素敵な人々との出逢いと旧知の友との再会です。そんな楽しみがあるかぎり、私たちの「良いしごと」への想いは募るばかりです。 この新たな出逢いをきっかけに「良いしごと」という夢の挑戦にご一緒させて頂ければ幸いです。

体(てい)をなさない、体(てい)が無い、見えない財産権。
世の中には、家やゴールド、クルーザーやヨットなどのように所有できる財産(有体財産)と、特許やブランドのように物体ではない(体をなさない)がために物理的には所有できない財産(無体財産)があります。このような物体ではない財産についての権利を「無体財産権」と表現します。著作権や産業財産権は無体財産権の一種ですが、ここでは「知的財産権」と表現します。知恵やアイデア、才能を使って生み出される知的な権利であり、かつ財産として資産計上や譲渡もできるため、「知的財産権」という表現が的確なのでよく使います。知的財産権を含めた、より広い概念として「無体財産権」という表現があります。
■ 産業財産権
下記の4つの権利は「産業財産権」と呼ばれていますが、かつては「工業所有権」という呼称表現をしていました。最近ではこれらの財産権が工業にとどまらずあらゆる産業に関係するようになってきたため産業財産権という名称に改められました。
いずれも「産業の発展・振興」のためにつくられた権利です。
1.特許権(特許法)
特許権は、発明(自然法則を利用した技術的思想の創作のうち高度なもの)を保護するために特許庁に出願し、登録されることで得られる権利です。
2.実用新案権(実用新案法)
実用新案権は、考案(自然法則を利用した技術的思想の創作のうち低度なもの)を保護します。ですから、「考案」は小発明とも言われます。特許権は、実用新案よりも高度なもの(これが発明)とされますが、実用新案は、発明ほど高度ではなく物品の形状、構造又は組み合わせによるものです。特許と同じく特許庁に出願し、登録されることで得られる権利です。
3.意匠権(意匠法)
意匠とは、「物品の形状、模様、もしくは色彩または、これらの結合であって、視覚を通じて美感を起こさせるもの」で、いわゆる商品のデザインのことです。特許や実用新案は技術的・実用的なしくみの創作ですが、意匠は物品の美しさを強調し、何らかの感動や安らぎを与えようとするものです。意匠法は、登録された意匠を保護することで、より産業の発展に寄与することを目的としています。
4.商標権(商標法)
商標とは、商品やサービスにつけられる名称やマークのことです。商標は、その商品を誰が製造し誰が販売しているのかを知る手がかりになりますから、その商品に対する消費者の信頼を保証する機能をも持ちます。また、メーカーにとっては商標を宣伝することにより、商品を消費者に印象付ける機能も果たします。もし商標を他人が勝手に使ってしまうと、消費者が混乱し、商標の信頼が壊れてしまうので、商標法は商標権に排他的かつ独占的な権利を与えて保護しています。また商標権はブランドの永続性を確保するためのものでもあるので更新手続きを行うことを条件として、いつまでも永続的にその権利が存続することが認められています。
■ 著作権(著作権法)
著作権は産業財産権のような「産業を発展させる」ための権利ではなく、「文化を発展させる」ための権利です。思想(アイデア)そのものは保護対象とならず、思想の表現物が保護対象となります。著作権法を管轄する日本の政府機関は文化庁です、ちなみに産業財産権は特許庁が扱っています。
■ 肖像権、パブリシティ権
人の顔や姿をみだりに利用されない権利として判例上認められてきた権利です。一般個人のプライバシーを保護する場合と、著名性のある人間や動物等の「顧客吸引力」における経済的価値を保護する場合とがあり、後者を「パブリシティ権」と呼ぶこともあります。
■ 育成者権(種苗法、種子法)
新種の種や苗を作り出すためには、莫大な費用と時間がかかりますから、新しい種類の種や苗の品種を開発し、登録した人にこの権利(育成者権)を与えて保護しています。また日本では2017年4月に主要農作物種子法の廃止が決定したため、稲・麦・大豆の「種」の生産供給が多国籍民間企業による量産遺伝子組み換え作物の流入が増えると予想されるなか、種子法に代わる条例を制定する農業県が出現し、各県において関係する条例を制定し始めています。多様な農作物生産の分野はまさに無体財産権ビジネスのメインステージへと成長していく可能性が高いと考えられます。
■ 遺伝資源にかかわる権利(家畜遺伝資源の不正競争の防止に関する法律)
長年の品種改良によりできた遺伝資源を知的財産とみなし保護することによる権利です。
■ 回路配置利用権(半導体集積回路の回路配置に関する法律)
独自に開発された半導体集積回路配置(回路素子及び導線の配置)を利用する権利です。(財)工業所有権協力センターにて登録されます。
■ 商品化権
著作権や商標権、肖像権、パブリシティ権、意匠権、不正競争防止法等を組み合わせて商品化する権利を権利者が構築し、使用許諾(ライセンス契約)していくことにより活用をはかる権利です。
■ 不正競争防止法
文字通りの法律です、公正な競争秩序を確立するために「不正な競争」を防止し、使用差し止め等で取り締まる法律です。平成14年6月に改正され、不正なドメイン使用等もこの法律で規制されることになりました。
■ データベース権(現在、権利として認めるか、どこまで認めるかを論議中の権利)
各種データベースから抽出・再利用することによる「利益」をデータベースの作者が独占できるようにする財産権です。この考えではデータベースの抽出・再利用をしたい者は、その作者に許諾を得なければならないことになる。ここで留意しなければならない点はデータベースには創作性があるものとないものがあるということです。もちろん創作性がないものは従来の著作権法では保護されないと考えられますが、現在では創作性が無くとも多大な労力・時間・資金が投じられたデータベースの作者の財産権は保護されるべきとの考えから、データベースを保護するためのルールを定め、データベースの独占権を整備することが前向きに検討されています。一方で、数百万件のレコードから瞬時に必要なデータを抽出するためには、「データベースの構造」 「インデックスの貼り方」 「キー項目」など数々の工夫が必要となります。ウェブ上に散在するデータを組み合わせて「主語」「述語」「目的語」を作り出す「RDF(リソース ディスクリプションフレームワーク)」などは、その構造がプログラムに匹敵するほどの複雑さを持っており、その構築には高いスキルと自由な発想が必要となるのは明らかです。このようなものにはきちんと著作権を認めることは当然であり、その対応と早急なルール作りが必要といえます。
■ 無体財産権の創造(弊社の事業として)
不正競争防止法をはじめとする様々な法律、条令、契約、商慣習、業界の習わし、常識、既得権、イメージ、企業機密、ノウハウ、等を組み合わせて様々な権利を創造発生させることが可能となります。

Business事業分野・活動内容

事業分野
リプレゼンタティブ・エージェント(代理人)事業&マネジメント事業
人間(アーティスト、文化人、芸術家、スポーツ選手、クリエィター、研究者等)・組織・団体・媒体等の代理人(リプレゼンタティブ・エージェント)として交渉・折衝、契約、プロジェクト進行、関連事業監査等をおこないます。
コンサルティング事業
無体財産(知的財産権、ブランド、肖像権、商品化権、放映権、興行権、育成者権、トレードシークレット、イメージ等)に関わるコンサルティングとそれに付随する活動をおこないます。また原権利者も認識してない潜在的無体財産を発掘、再構築し、収益化させるためのリサーチおよびコンサルティング等をおこないます。
プロデュース&プロジェクトマネジメント、コーディネィト事業
弊社根幹事業であるリプレゼンタティブ・エージェント(代理人)&マネジメント契約を締結している人財や組織・団体、媒体等が保持するプロパティを活用してのビジネス展開やプロデュース等をおこないます。
活動分野

(*代理人あるいはマネジメント契約を結んでいるプロパティを起用して生まれるプロジェクトを原則としております)

スタートアッププロデュース(想いの具現化)
多分野の研究成果や創作活動を積極的に見出し、社会につなげ事業的に具現化し継続できるよう国内外の各専門家と連携連鎖しながら全体計画を設計構築しプロジェクトマネジメントをおこないます。
「こども環境」創造
保育園、幼稚園、小児病院、病院小児科、病院、診療所、老人保健施設等のプロデュースとコンサルティング(施設計画、デザイン、環境設定、ブランド構築、コミュニュケーション戦略、カリキュラム構築、人財採用・育成、キャリアパス構築サポート、心理サポート、ノウハウ提供等)
メディア(媒体)プロデュース&レップ(代表代理人)
国内外において数多くのメディア開発に関わってきた経験をもとに、現在は雑誌、書籍、ウェブメディア等でその可能性を追求しています。
エンターティンメント
2018年7月スタートの新ディビジョンとなります。弊社にとってエンターティンメント業界には多くのクライアント様が存在するのですが、奇跡的な出逢いを大切にし、競合は望まずに業界の更なる発展を願い寄与貢献するためにスタートいたしました。
アカデミー
人財育成・能力開発に関わるカリキュラム、ノウハウ、システム等の研究開発と研修機会の提供(就学前学校、教育機関、ホスピタリティサービス組織、行政、企業、公共団体、医療機関等)。特にチームワークとコミュニュケーション能力が重要とされる組織への関与を主におこなう。

Company会社概要

社名
株式会社インタンジブル・アセット・マネジメント・グループ
Intangible Asset Management Group Inc.略称として㈱IAMGあるいはIAMG Inc.と表現表記するケースもあります。
所在
・東京都世田谷区上馬5-15-15 THE FORUM SETAGAYA
・沖縄県中頭郡読谷村伊良皆693 A